聖者の行進 ここに完結

「お祭り騒ぎは、永遠に続くのさ」 ―QB ドリュー・ブリーズ―




という事で、スーパーボウルです。


どうも、まるごです。









ハリケーンカトリーヌから5年。

復興の象徴として、
当時年間2勝しかできないような弱小チームが、
ついにここまで来ました。


「聖者の行進は、ここに完結しました」

NHK解説の豊原アナが最後に締めくくったように、
この5年間セインツの歩みは、
終わってみれば、まるで誰かが
書き下ろしたドラマのようでした。


そしてエピローグ。

MVPを獲ったドリュー・ブリーズへのインタビューで、

「地元に帰ったらもうすぐお祭りですね」

というふりに対して、冒頭のセリフ。


「お祭り騒ぎは永遠に続くのさ」




そして、1歳になった息子を
抱き上げるシーンで幕が下りる。









試合は、大方の予想通りの空中戦。

試合前の記事で私は、

「セインツのランオフェンス」
「マニングから奪うターンオーバー」

という二つを挙げました。


蓋を開けてみれば、セインツもパス主体のオフェンス。

これは、コルツのランディフェンスが
強固だった為と思われます。

セインツが追う展開になったのも、
ランを出しにくくしましたね。


そして、ターンオーバーも奪えず、
前半はコルツ優勢で折り返します。




コルツは、マニングのパスもさることながら、
オフェンスラインが抜群に良い。



オフェンスラインとは、一言で言えば、


画像



オフェンスがマニングに十分な時間を与える事で、
パスオフェンスが面白いように機能します。



という事で、
大方の予想通りという展開で
前半を折り返しました。








話は変わりますが、
他のスポーツでも時々話題になるビデオ判定。

NFLでは、かなり前に
ビデオ判定が導入されました。

最初は、抗議がある度に
ビデオ判定をしていたけど、
試合時間が長くなってしまいます。

観客の終電だってある。




そこで、「チャレンジコール」という
実にアメリカらしいルールが導入されました。



コーチ陣は、判定について納得がいかない場合、
ビデオ判定を求める事が出来る。

ただし、


その場合、貴重なタイムアウトを一つ賭けなさい。


主張が正しければ、判定が覆ります。

審判の判定通りなら、タイムアウトは、

「残念ながら、没シュートとなります」(By草野仁)



ゴネ特は許さないという、
ある意味合理的なルールです。


ギャンブル性が高いけれど、
お互いにプロの誇りが感じられる、
私の好きなルールの一つです。

プロ野球などでたまにある、
戦略的な長時間の抗議
(ロッテ金田監督の
時間切れ引き分け狙いの
時間稼ぎの猛抗議、とか)

後々まで遺恨の残る疑惑のプレー
(アンリのハンドとか)

審判とプレーヤーが歩み寄れば、
こういうルールが出来ます。

NFLでは、
見苦しい抗議シーンなどがほとんどない。

これも、NFLの魅力の一つと思っています。








さて話を戻します。


今回のセインツ勝利に関して、
重要なポイントとなったプレーが、
4つ程あります。



ああ、プロのご意見は分かりません。

あくまで素人ファンの、
勝手な井戸端解説です。




うち二つは、コーチ陣のファインプレーと思われます。





その一つが、後半の第3Q開始早々に飛び出した奇襲攻撃です。




本来試合開始のキックオフは、
敵陣深くに蹴り込んで、
相手のリターンを
いかに20ヤード以内に止めるか、
という勝負になります。



セインツのキッカーは抜群に良い。



来るぞ来るぞとリターナーは
手ぐすねを引いている状態です。




そこにオンサイドキック。


いわばフェイントです。





オフェンスが届く位の所にチョコンと蹴って、
自分達で抑えに行く。



オールスターでの
新庄のホームスチールを
日本シリーズでやったみたいなものです。




当たれば効果あるけど、失敗したら、
センター付近からの敵の攻撃です。

30ヤード以上の
ビッグリターンを決められたのと
同じになります。



勿論非難轟々です。


普通は、終了間際、
残り時間わずかで
連続攻撃しないと逆転出来ない、
という場面でのみ行うギャンブルプレーです。



それを、レギュラーシーズンならいざ知らず、
スーパーボウルの大舞台でやってしまう。




出鼻でコルツは完全に意表を突かれ、
そのままそのシリーズ、タッチダウンを許しました。



もう一つは、先程触れたチャレンジコ-ルです。


第4Q、セインツがタッチダウンを決めて
22対17になった後のプレーです。

キックで1点を入れても、6点差。


フィールドゴール2本で追いつける6点差と、
タッチダウンが必要な7点差では
後のプレープランが大きく変わってきます。




そこで、リスクの高い
2ポイントコンバージョンにトライしますが、
判定はインコンプリート、失敗でした。



そこで、チャレンジコールに
セインツは打って出ます。


私の目からは、
再生ビデオで見ても微妙なプレーでした。




が、結果は判定がひっくり返って成功。


コルツに大きなプレッシャーを
終盤で掛ける事になります。




このプレッシャーが、
コルツオフェンス陣を微妙に狂わせ、
結果、三つ目のポイントとなる、
ターンオーバーにつながったかな、
と思っています。



セインツがこの試合で
初めて奪ったターンオーバーは、
そのまま74ヤードを駆け抜ける
タッチダウンドライブとなりました。




そして、残り時間3分少々を残して14点差。



それでも、まだいけるかも、
と思わせたマニングはすごかったですが、
最後タッチダウンパスにあと一歩及ばず。


最後のパスが
レジーの手をすり抜けた時点で
勝負あり、となりました。




4つ目のポイント。


この試合の勝負を分けたのは、おそらく


スペシャルチームの差


だったのではないでしょうか?


日本ではあまり注目され難い
キッカーですが、実は今回、
40ヤード以上のフィールドゴールを
3本決めたというのは
スーパーボウル初だそうです。



方や、勝負所でフィールドゴールを決められなかったコルツ。



自分達のドライブで確実に点を獲れる、
キッカーのKハートリーへの信頼度が、
セインツのオフェンスを自分楽にしたかと思います。







コルツは非常に強かった。



コルツというライバルがいて、
最後までセインツを苦しめて、
だからこそのドラマです。





ドラマ、「聖者の行進」は
シナリオ、キャスティング、演出、
それぞれとてもよく出来た修作でした。




これが、八百長では無いノンフィクションだからこそ、
人々に希望をもたらすのですよね。




大災害の時、まず必要なのは、人命救助です。
それから、医薬品などの医療資源と、食糧・水。
そして、住む所と着る物を確保して、
しばらくして、次に必要にになってくる物、
それは、


愛と勇気と希望です。


復興には長い時間を要します。

色々な物を失い、心に傷を負って、
希望も見えなくなっています。

そういう時に、支える何かが必要になります。


時にそれは歌であったり手紙であったり。
そしてスポーツであったり…。



今回のハイチの大地震の中で、
「千羽鶴」という行為に賛否が集まりました。

批判した人達の、
「まず食糧と医薬品」
は、実に正論です。


ただ、ある一定の時期が来れば、
食糧と医薬品だけでは、
復興出来なくなってきます。


生きていく希望が、
復興には必ず必要になります。



時期尚早ではあったけれど、
希望を届けたいという思いそのものは、
決して非難されていいものではないと思います。


ただ、希望を届けると言うのは、
生半可なことではありません。


仮に、

「みんなのために今日ホームランを打ちます」

と言って、4打数4三振とか、
頑張ったけどダメでした、では
何も伝わりません。



安全な外野から、
マンパワーを駆使して折った折り鶴を
安全な所から送る。

せっかく気持ちを届けるならば、
相手に伝わる方が良いです。

「まず行動」

というその行動力は、
素晴らしい事ですが、
本当に励ましや心の支えが必要になるのは、
これからです。


ゆっくり相手の国に思いを馳せて、
何が求められているかを見極める。


行動を起こすのは、
それから後でも遅くはないと思います。








"I thought football would be irrelevant, but it's not.They want us to play, so now I'm more spirited to do that."
(ニューオーリンズ・セインツWR ジョー・ホーン)


「こんな時にアメフトなんて不謹慎かと思っていた。
 だけどこんな時だからこそ、希望を与える為に、
 僕らはより魂をこめてプレイしないといけないんだ」




以上、現場からまるごがお伝えしました。






NFL スーパーボウル 2010セインツ 優勝記念リング・パーカー【2月下?3月初旬 入荷予定】[SB予約]
チームロッカー
<<注意>>本商品はご予約商品の為、商品名末尾キーワードが[SB予約]となっております商品以外との同


楽天市場 by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る





NFL スーパーボウル (第44回) チャンピオン ロッカールームTシャツ ニューオリンズ・セインツ Reebok New Orleans Saints Super Bowl XLIV Champions Locker Room T-Shirt
ワールドスポーツストアーズ渋谷店
おめでとう!ニューオリンズ・セインツ初優勝!NFLスーパーボウル(第44回)チャンピオン!2010年


楽天市場 by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

TTAMU
2014年09月25日 19:33
あのオンサイドを蹴ったのはPモーステッドだったと記憶しています。
豊原アナの「聖者の行進は~!」も好きですが、その直前の「マルティグラが終わらない!」というフレーズも大好きです。

この記事へのトラックバック

  • [NFLモード]聖者の行進 in Miami

    Excerpt: さあ、いよいよSuper Bowlです。場所は前回INDが勝ったマイアミ。相手は Weblog: BBRの雑記帳 racked: 2010-02-09 07:56
  • 聖者の行進停まらず!Saints,Super Bowl制覇!!

    Excerpt:  ManningとBreesという,League屈指のQBを擁する両チームの対戦は,予想していたよりもLow Scoreな試合でしたが,非常に面白い試合でした。私の予想は,得点についてはあっていま.. Weblog: よろずな独り言 racked: 2010-02-09 22:43