黒木の大藤まつりと素戔嗚神話

八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣作るその八重垣を
(by素戔嗚尊)









で、おなじみのまるごです。




先週4月17日に、
藤の花見に行ってきました。



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桜の時期の冷え込みの影響で、
まだ二分咲きという
残念な状態でした。

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色々九州にも
藤の名所があるのですが、

一番はどこ?

と訊かれると、大体皆さん口を揃えて


黒木の大藤


と、答えます。

樹齢は600年とも
800年とも言われるこの大藤、
一本の幹から広がる
藤棚の面積は約200平米、
房の最長は、毎年
大人の身長ほどになります。

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黒木町(くろぎまち)、
今は合併して
八女市になっていますが、
全国的には、
あまり知名度の高い町とは
言えません。



ただ、この黒木町には、
全国に誇れる名物が
3つありまして、

まずこの大藤。

そして、黒木が発祥とされる八女茶。



そしてもう一つが、これ。

























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黒木です ひとみが見てます そのマナー





黒木町が生んだ、宝塚の大スター
黒木瞳です。


この看板は、
黒木町の入り口にある、
知る人ぞ知る、名物看板です。



数年ぶりに来たら、
綺麗な赤に塗りかえられていました。



克典ら、黒木瞳と和気あいあい“同窓会”

『同窓会~ラブ・アゲイン症候群』


未だに人気衰えない黒木瞳ですが、
さりげなく、故郷の交通安全にも
一役買っております。







さて、黒木町の大藤ですが、
今年も、4/17~5/5に、
黒木大藤まつりが
開催されています。


4・17は残念ながら2分咲きでしたが
これから、花開いていく事と思います。




そんな大藤ですが、
毎年、手入れには
かなり苦労されているようです。

地元の商工会のボランティアで
手入れがされていますが、
資金不足などもあり、
苦労されているようです。


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こんな、手作りの看板が
毎年出されます。


その上には、


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これも、この大藤の名物とも言えます。


正直、手入れが万全とは
言えない状態です。

藤そのもののポテンシャルで
見る人を魅了していますが、
他の藤の名所に比べて、
明らかに手が届いていません。





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資金不足がありありのこの看板。

毎年10万ほど
募金は集まるようですが、
手入れすれば、
あるいは日本一かもしれない
この貴重な大藤、
皆の手で守っていきたいものです。


せめて、見に行かれた方は、
こういう事情も察して
少しでも、募金してあげて
欲しいなと思います。















さて、冒頭を
和歌で書き出しましたが、

何故にいきなり素戔嗚尊(すさのおのみこと)?


と思われた方も
おられるかと思います。







これは、この大藤があるのが、
素戔嗚神社、という所だから
というだけだったりします。



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神社の正面に
大藤の幹があります。



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素戔嗚に大藤匂ふ夕べかな

八雲立つ神のみむろも浮かぶかと
        みゆるばかりに匂ふ藤なみ










神話というのは、
ハインリッヒ・シュリーマンの
トロイ遺跡の例もあるように
おとぎ話ではなく、
過去の出来事を
伝承していたりします。



私は考古学や、民俗学の
専門家ではありません。


よって、あくまで勝手な空想で
古代に思いを馳せるのですが、
神話の中で、素戔嗚という神に、
非常に興味を惹かれます。



何故、素戔嗚尊という神が
生まれたのでしょう?







冒頭の句は日本最初の和歌
と言われています。


時に優雅に歌を詠み、
時に母を慕い少年のように泣き、
時に破壊神の如く狼藉を働き、
時に人々に森の恵みを与え、
時にヒーローの如く英雄譚を持つ。



そして、何の神様なのかも、
かなり曖昧です。





キャラクターに統一性が無さ過ぎます。







そもそも素戔嗚尊は、
三貴神に数えられる、
神話上重要な神です。


にもかかわらず、
何故ここまで、
統一性が無いのでしょう?



伊邪那岐命が、
黄泉の国から帰った際、禊をして、
左目を洗った時に天照大御神が、
右目を洗った時に月読尊が、
鼻を洗った時に素戔嗚尊が
生まれたとされます。

天照大御神が、太陽
月読尊が、月を、
それぞれ象徴しているのに対し、
素戔嗚尊については、
キャラクター付けが曖昧です。

セーラームンとかの
ヒーローものならば、
完全な設定ミスです。



それぞれが、
高天原、滄海原、夜の食国
と、支配する所を分けるあたりは、
ギリシャ・ローマ神話の

ゼウス(ジュピター)・ポセイドン(ネプチューン)・ハデス(プルートゥ)

にも似ています。


しかし、文献によって、
素戔嗚の支配は、
青海原だったり、夜の国だったり
様々です。



また、人々に木の使い方を伝えた、
木の神という説もあります。








で、ここからは
空想の世界に入って行きますが、

素戔嗚尊って、古代において、
色々な部族が統一されて行く中で、
それぞれの部族が持つ伝承が
統合されていって
形作られたものじゃないかな、
と思うのです。


最終的に高天原を追放されて、
出雲の神の祖となって行くのですが、
そう考えると、

大和朝廷を築き上げた勢力
(纏向遺跡を作った人達?)
との勢力争いに敗れて
衰退していった勢力の象徴が
スサノオなのかもしれない、

などと思う訳です。




だから、
ある部族の神は、
優雅に歌を詠む神で
ある部族の神は、
乱暴な破壊神であった。

そういう性格全てを飲み込んで、
このように多面性を持つ神が
出来たのではないでしょうか。





そして、海の神であり、
木、森の神であるのも
興味深いです。



古代においては、
我々が想像するより活発に
倭族は海に繰り出していた
と思われます。


もしかしたら、
その勢力図も、今の日本に
留まらないのかもしれません。

たとえば、
朝鮮半島や、東南アジア、
ポリネシアあたりまで
勢力を延ばしていた
かもしれません。



その証拠は、鉄。

たたら製鉄で鉄を得ることで、
飛躍的に農業が発展し、
力を付ける部族が出てくる。


その中で、
当時材料としていた砂鉄は、
川を浚って確保していましたが、
国内で採れるものでは足りません。



九州地方で出土している
鉄の保有量を考えれば、
大陸に材料を求めて繰り出していた、
そういう海の民がいた事は
間違いありません。


そして、たたら製鉄で重要な物は、
砂鉄の他に木(炭)があります。


砂鉄と同時に、
森を確保していた民が、
力を持つ事になります。



そういう鉄の民が
統合されつつ
力を付けて行った。

その象徴が
素戔嗚尊ではないか
と思うのです。





スサノオと言えば、
有名な話が、
八岐大蛇(やまたのおろち)退治です。



8という数字は
沢山という意味があります。


おろちが、
鞴(ふいご)で吹いて
躍り上がる炎の比喩だとすれば、


やまたのおろち=あまたのたたら集団


かな、と思うのです。



各地に散在する「たたら集団」を
制定する事によって、
天の叢雲、つまり、
武力を蓄えて行った。



それに対し、天照大御神
つまり、大和朝廷勢力は
天岩戸を閉めて対抗し、
素戔嗚尊を高天原から追放します。


恐らく、
天岩戸を閉める=鉄の供給路を断つ
ではないでしょうか。



まあ、学術的な話では一切ありません。



単なる空想遊びですが、

スサノオ神話は、
朝廷勢力が起こる中での、
製鉄民族の栄枯盛衰の
物語なのかなあ

と、思う訳です。







勢力争いに敗れた彼らは、
どこに行ったのでしょう。




スサノオを祭神とする神社と言えば、
まず浮かぶのは祇園様、
つまり八坂神社です。


素戔嗚神社なども、
この系統に入りますが、
元々は、仏教系の「牛頭天王」
という、祇園精舎の守り神を
信仰する物です。

明治時代に、神仏分離で、
祭神をスサノオに統一させられており、
その際「天王」の付く神社名なども
祭神の名をとって
「素戔嗚神社」「須佐神社」などと
改名させられたようです。



もうひとつ、
「氷川神社」「津島神社」
といった系列も、
素戔嗚を祭神としています。


こちらは、祇園信仰とは全く関係なく、
八坂神社とは系列を別にしています。





八坂神社と言えば、祇園祭。


派手な祭りは大抵、
崇り神を恐れて、
それを鎮める為のお祭りです。



そして、やましい事がある人を、
崇り神として祭り
崇りを逃れようとするのも、
神道においてよくある事です。

崇徳上皇然り、
菅原道真然り、
平将門然り。


御霊信仰と呼ばれます。



都の民の中に、
祇園様の厄災を恐れるだけの、
何か後ろ暗い事実が
あったのかな、
などと思いを馳せます。


そうすると、権力争いの中で、
何か当時の倫理観に反する手が
使われたのかな、とか
考えてしまいます。





そして、祇園様とは一線を画する、
「氷川信仰」です。

埼玉を中心に、
関東地方に集中的に存在する
氷川神社。


簸川神社とも書きますが、
簸川と言えば、
スサノオが天界から
最初に降り立った地です。



この地に
氷川神社という神社が集中するのは、
やはり、たたら集団が
東に落ち延びた事を
示しているのでしょうか。




たたらによる鉄づくりの
記録が残っている所は、
北部九州、中国地方が殆どですが、
ちょっと飛んで、常陸の国にも
記録があるようです。



たたら集団が、
関東に追いやられた
というのも、
あながちあり得ない話では
ない気がします。







そして、話を黒木町の
素戔嗚神社に戻します。



黒木の大藤まつりの前には、
「藤の花神酒召せの式典」
という物が行われます。


かつて、戦火や大火で
幹が損傷を受けた際に、
酒粕を与えた所
樹勢が元に戻った
ということに由来しているそうです。




そもそも、何故、
痛んで弱った樹に
酒を与えようと
思ったのでしょうね。


大酒飲みと言えば八岐大蛇。



私は、この藤が、
八岐大蛇の象徴
と思われていたから、
お酒を与えようと思ったのかな、
と思っています。



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幹のうねりは、あたかも
ふいごで勢い付く炎
の様でもあります。






そんな古代に
思いを馳せながら、
黒木の大藤を見るのも
一興かと思います。





今年は、あと数日で
開花のピークと思われます。


八女市の花 開花状況



既に、私の撮った
17日の写真とは大違いです。



以上、現場からまるごがお伝えしました。


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